プロフェッショナル仕様の精密機器キャリングケースからアルミコンテナまで 1902年興業フジコーワ工業の堅牢ケース専門ブランドPROTEX(プロテックス)公式サイト

PROTEX(プロテックス)はパーソナルに特化した、あらゆるプロフェッショナルのキャリーニーズに応えるブランド。
スーツケース・キャリーコンテナ・アタッシュなど、ビジネスに始まりトラベル・ダイビング・モータースポーツにいたるまで、プロフェッショナルの傍らには、常にPROTEXがいる。

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ボッチャ連載企画

「夏大会に向けて。他国の進化と現地環境」

―夏大会までにも様々な経験を積みながら団結を強めているのですね。
大会まで間もなくとなる中ですが、ここで、夏大会での目標について伺いたいと思います。

内藤:私が関わっているBC1/2のクラスでは、いわゆるパワーボッチャ、他国選手のパワーが物凄く上がってきているのをこの2、3年で痛感しています。
ボッチャってこんな競技だったかな、って思うぐらいのパワーボールが飛んで来る
それに対抗してパワーをつけるというのは中々難しいけれども、そのパワーボッチャに自分達がどのような工夫をして、皆で団結をして戦うことが出来るのかというところがまず一つのテーマになっています。

古尾谷:東京を上回る結果を出せる様にしたいです。
結果を出すことで、もっと多くの人にボッチャのこと、選手達のこと、ボッチャに関わる人達のことも知ってもらえるように頑張りたい、というところがあります。
そのために私自身が競技的な目標に向かって出来ることとして、前回の東京大会とは違って海外への長距離移動があっての大会となるので、身体のコンディション調整というところが前回よりも難しくなる
選手達が大会期間中、最終日までしっかりパフォーマンスが発揮できる様に、事前に国内合宿から準備を整えていければと思っています。

栄徳:競技的な目標としてはまず、ボッチャ協会としても掲げている金メダル獲得というところがあるので、そこに向けて取り組んでいきたいです。
そのためにも選手がより活躍して、ボッチャを楽しめる環境を、サポートしていきたい。

パリ

古尾谷:パリは気温が40℃近くまで上がると聞いています。熱対策のところはしっかり出来たらと思います。
もう一つ、試合の時間調整のところも大きな要素です。
今回は、夜の時間帯に試合が食い込んでいく。
国内の大会では中々そこまで遅い時間に試合をするということは無いので、事前の合宿でしっかり調整できれば。

内藤他の国際大会との違いで言えば、一日に組まれる試合の数が少なくて、時間的にゆったりしている、という表現が合っているかは分からないのですが、試合間隔がタイトではない状況になるので、その中での時間の過ごし方も考えていければと思います。

栄徳:食事の時間や、身体を温めるアップをするタイミングなど、事前合宿でスケジューリングして、選手達とも共有しながら臨んでいけたらと思っています。

円陣

海外遠征の際には食料が目一杯に詰め込まれたケースも

―皆さんにはPROTEXのケースを実際に手にして頂く機会も多いかと思うのですが、使用感はいかがでしょうか。

古尾谷:長距離の移動、特にブラジル大会の時は二度のトランジットがあって、現地空港での荷物の扱いもラフだったりして。
無事に荷物が届くかと不安になるところだったのですが、PROTEXさんのケースは守られている安心感と言いますか、しっかり現地まで器材を運び届けてくれて、試合に挑む上での選手やスタッフの安心感にも繋がっているなというのが一つあります。
もう一つ、試合の中で私が好きな場面があって、団体戦になった時にPROTEXさんのボールケースにチームメンバー皆でそれぞれ、マイボールを入れるんですね
マイボールを入れた瞬間に選手達の気持ちも一つになるし、PROTEXさんの会社の皆さんの顔も浮かんで来たりして、一緒に戦ってくれているなって、すごく勇気を頂ける好きな瞬間です。

円陣 ボール

内藤:格好良いシーンですよね。
私はそのボールケースを持ってコートに入るのですが、先程も話をした様にケースが重く感じられることもあるんですけれども、同時に力強さを感じるんですね。
製品のつくりにこだわったからこその重さ、強さもあると思っていて、ボッチャでも個人のこだわりだったり、チームとしてこだわるところって絶対に必要で。
そのこだわりからつくられた強さがあるケースを開けた時に、ボッチャの可愛いボールが出てくるんですよ!
コートのセンターでボールケースを開けて、各選手にボールを配るその瞬間に立ち会えるのが、本当に幸せだなと思える瞬間です。
みんなの想いも一緒にここに入ってきているんだな、このケースを作ってくれた人達の思いもここに入っているんだろうなと思いながら、ボールを運び出しています。

栄徳:荷物の運搬がスムーズに出来るというのも、ありがたいところです。
ケースを3つぐらい重ねて転がしていたりとか、男女関わらず、ガンガン運べています。
ケースのハンドルもすごく持ちやすくて、運搬しやすい。
か弱い私達でも、しっかり運べています。(笑)

古尾谷:荷物を詰め込んだらそれなりの重量になるけれど、軽く押せるんですよね。
私達は選手を押しながらケースを押すこともあって、片手で選手、片手でキャリーケースで運べているのは、すごいなと思います。

栄徳:ぐらつきが無くて安定しているから、とても軽く押せるんですよね。
行きたい方向にちゃんとキャスターが向いてついてきてくれる。

―ありがとうございます。工場のスタッフが聞いたら感極まるのではないかという温かいお声を頂きました。
東京大会以降益々ボッチャへの注目が高まり、競技人口もかなり拡がったと聞きます。
改めて、皆さんが思うボッチャの魅力をお聞きしたいです。

円陣 円陣

栄徳:ボッチャを初めて見るという方に特に見てもらいたいポイントは、選手によって本当に個性がそれぞれ違うところですね。
ボールの投げ方一つにしてもそうですし、乗っている車椅子や使っている競技用具も違う
そういった個々のオリジナリティが溢れるところに注目してもらえたら、ルールや戦術があまり分からなくても楽しめる競技かな、という風に思います。

古尾谷:よりマニアックなところで言うと、ボッチャは色々なボールを使うんですね。
選手の持ち合わせる障がいによって、身体のここでボールを持てるというところや、持つボールの硬さも違ったり、「今日の試合はこのボールで行こう」と同じ選手でもボールを使い分けるというのもあります。

内藤:ボッチャは本当に最後の一球まで試合が動く競技で、今まで作り上げてきたボールの配置の形がその一球で変わるんですね。
一見何にも変わっていない様に見えて、一つのボールが1mm動いたことで得点が変わる、というところもあるので、最後の最後まで、結果が分からない。
その張り詰めた様な空気感も味わっていただけると嬉しく思います。
ボールを投げる前の選手の表情が、私はすごく好きで。
その一球を投げるために本当にこれだけ長い間練習してきた、というところを出しきるために集中している様子や、その一球に自分の思いだけではなくて、皆に支えてもらっている感謝だったり、そういった思いを込めながら投げているのだろうな、というのが表情に出てくるので。
悔しがる表情も、喜ぶ表情も、真剣に狙っている時の表情も、すごく見て欲しいなと思うポイントです。

栄徳:試合のエンドの合間に「1ミニッツ」という次のエンドの準備をする時間があって、ベンチコーチが選手に、次はこうやっていこう、と声をかける瞬間があるんですけれども。
どんな声を掛け合っているかは画面越しでは中々分からない部分もあるかもしれないのですが、そこの選手とコーチの空気感とか、こういう声かけをしているのかな、といったことを想像しながら観ると、すごくこうグッとくる瞬間があったりします。
私達トレーナーは基本的に試合の際、コートに入らないことが多いのですが、試合中の選手とコーチの掛け合いにもぜひ、注目してみて欲しいです。

《取材後記》

カナダ・モントリオール遠征前日というスケジュールの合間を縫っての今回の取材。
リモート会議形式での取材となりましたが、スクリーン越しでもスタッフの皆さんの団結力の強さ、雰囲気の温かさがひしひしと伝わって参りました。
「人と人の繋がり」というテーマから、また新たなボッチャの奥深さを感じ取って頂けましたら幸いです。
(2024.4.26取材)


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ボッチャ連載企画第2弾インタビュー

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ボッチャ連載企画第1弾インタビュー